木は値段が高い!?のか?
季節はすっかり春になり、京都の町は桜見物の観光客の人達で
賑わっています。
一年間のほんのひと時だけしか見る事が出来ない事で、桜の
儚げな美しさは際立つんだなーと感じる事が、歳だけは取るんだなー
しみじみしたりするWOODFAN 赤塚です。
さてさて、私は京都林材建青年会議所という団体で会長を2年間務める
関係で京都産の木の良さをPRする事業を仲間と一緒に行っています。
そして事業を行う中で木に対するアンケートを行っているのですが、
その中で「木は高価だと感じる」というお声を拝見したりします。
確かに「木」という素材を木材に関係しない方が連想するのは、主に
木造住宅や高価な一枚板のテーブル材や、家具なんだと思います。
しかしながら、そもそもナゼ住宅を木造で作るのかというと木の良さ
も理由の一つではありますが、木材が他の物質と比べて安価だという事
でも有ります。
そして、何より木材を作る事自体が地球環境にも良いという事も有りますし
身近で供給し易いという事も理由の一つです。
長い時間を掛け大きくなる木材は、日々地道に二酸化炭素を取り込み酸素を
放出し、地球上の炭素固定を行う中で成長していきます。
昔から人々の暮らしの身近で、安く、扱いやすく、入手が容易であり、燃料にも
木材にもなりうる素材で有る事が木の特徴です。
例えば、WOODFANで行っているベンチ作りに来る方に教室代は¥5900(保険料も含む)
は高いか安いかをお尋ねすると皆さん「まー安いよね」とお答えになられます。
ではなぜ木材を高価な素材だと感じるようになったのでしょうか?
私はそれはひとえに木材に関する教育が日本の国でなされていない事に起因すると
思っています。
農林水産業業の重要な役割を、諸外国では教育機関が授業に取り入れているのに
対し、この多様な木の文化がある日本という国において関心が薄いがゆえに
あまりにも知られていない素材が木材もその一つであるというのは不思議な事
だと思います。
住宅も工業化される中で、どんどん人目に付かなくなっているのもあると思いますが
木材を少し知る事で楽しみ方も大きく広がると思っています。
今、仲間と一緒に京都のオフィス空間に、生の素材の木材を取り入れてもらおうと
PR活動を頑張っています。
いつでも見て、触って、香りを感じて働けるオフィスってかっこいいと思いませんか!?
意外と高くないんですよ。
木材!