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2016-05-07

拭き取らない理由は、実力を発揮する為にある。

水やコーヒー、ビール等飲み物を飲むグラスやマグカップは割とこだわるwoodfan赤塚です。

薄口のグラスやマグで飲むと、何か美味しい気がします。

家に帰って風呂上りに飲むビールでも、冷凍庫で凍らせたグラスでないと満足出来なかったり・・・

でも、ちょいちょい凍らすのを忘れたりして、激しく落ち込む事もちょくちょく。

グラスが冷えるまで冷蔵庫の前で一人、立ち尽くすのであります。

さてさて、リボスに拭き取りが指示されている件で、オスモは拭き取りしませんよと言う話ですが

なぜ、拭き取らなくてはならないのか?

そもそも、拭き取りってなんの為?

これはあくまで個人的な見解でありますが、塗った塗料を拭き取るという行為は

即ち、塗料を捨てる事と同じです。

モチロン、拭き取りながら刷り込むという技術もあるかもしれませんが、刷り込むだけなら

塗装時に刷り込みながら塗ればいい訳で拭き取る必要なし。

では、なぜか?それは多くの方が自然塗料を購入する際に、塗り方の説明を受けず、また

売る側も塗り方を知らない場合があるからです。

一般的に塗料を塗るといえば、たっぷり刷毛に塗料を含ませて「ペタペタ」と塗ります。

しかし、自然塗料は塗るのではなく「ゴシゴシ」木目の中に刷り込むのが正解です。

薄く、押し延ばしながら刷り込みます。

もし、「サラー・・・」と塗ってしまうと塗料が延びず塗り厚が均一化されずに

ムラになったり、塗装面の乾きが悪くなり、いつまでも「ベタベタ」した状態になります。

また、塗る木材が乾燥してなければ同じような状態になることがあります。

オスモの代理店で販売する時は、まずこの塗り方を説明します。

そうしなければ、正しい塗り厚にならずオスモが持つ本来の性能を発揮出来ないからです。

しかし、言い換えれば、拭き取らせれば基本的に塗装厚は薄くなりますが、塗料の持つ

性能も発揮できなくなります。

商業的には、塗料は売る為に開発されて、たくさん売れる事がメーカーのビジネスになります。

たくさん拭き取ってくれれば、より多くの塗料が必要になり、たくさん消費されいいビジネスに

なるかもしれません。

しかし、オスモカラーは塗料を売る為に開発されたのではありません。

ドイツのオスモ本社は本来フローリングや木材製品を製造販売する会社です。

一生懸命作った木材製品を塗装するのに適した塗料が昔はありませんでした。

そして自社で木材製品を美しく塗るための塗料を開発したのがオスモカラーの始まりでした。

自社研究室にて試行錯誤を繰り返し、今も進化を続ける塗料がオスモカラーの姿です。

よって、オスモカラーを如何にして塗装すれば最適かを追及し、拭き取りはしないという

方法になりました。

それは、ただ良い物作りがしたいという生真面目な会社の姿と同じです。

他社製品を批判する気はありません。

ただ、お客様が手にする価値を最大限引き上げる為に、やらなければならない事があると

思います。

巷では、自然塗料はどこのメーカーでも同じだよという声を聞く事があります。

しかし、これだけはお伝えしたい。

私はオスモカラーを愛用するお客様と真摯にこれからも向き合いたいと思います。