2018-06-08
色々な木材の面白さ
6月に入り京都の梅雨が始まりました。
材木屋さんにとって雨は凄く厄介者です。商品の木材や
建材を運ぶのに濡らさないように防水をしたり、出来るだけ
雨に打たれないように気を付けるのがなかなかの手間です。
またカビも生えやすく、木材の保管にも注意を怠れません。
しかし、雨が降らないと醒ヶ井ダムも干上がるし、琵琶湖の水位も
下がる。地球規模で起きている水不足の問題も考えるとやはり
雨は人類にとってプレゼントなんだと考える事にしています。
そういえば、雨上がりは木々やコケなどが緑色を濃くし、まるで
「ふー!生き返るなー!」と快哉を上げているようにも見えて、
微笑ましい気分にもなります。
苔むした松の木などナゼ自分でも好きなのか理由が理解できませんが
ナゼか心が落ち着く光景で大好きだったりします。緑色が好き!?
さてさて、日頃は建築用材をよく取り扱っているので、桧や杉、米松
ホワイトウッド(ドイツトウヒ)等を触る事が多いですが、変わった
木材も取り扱いをしています。
例えば、彫刻や機械等の木型に使われる紅松という木。
こんな丸太で
製材すると節がない部分はこんな木目です。
この木は木目が緻密で狂いにくく、加工が容易であることから
昔から木型等に使われてきました。彫刻なで使われていた姫子松
の代用品としてもつかわれるようになり彫刻材としても用いられます。
紅松は特有の匂いがあり、匂いですぐわかります。
近年は紅松も入荷しづらいですが、少量はまだ使われています。
木の用途はホントに様々で知れば知る程、先人の木材の知識に尊敬
の念が堪えません。木って面白いんですよ!