木材を商う日々のなかで
タイヤはブリジストンが好きなwoodfan赤塚です。
自動車のタイヤってどこのメーカーでも然程大きな違いは
ないだろうと思っていたある冬の日、スタッドレスが破れてしまい
交換を余儀なくされました。
特にこだわりはなかったのですが、子供も生まれたので一番安全そう
で信頼できて長持ちできるタイヤを選ぼうと考え、以前からCMで
気になっていた「ブリザック」にしました。
しかし、見積りを取ってみてビックリ。
こんなメーカーによって値段違うの?・・・
が、しかし、人一倍自意識過剰な私は、「ここでタイヤを他のメーカー
にかえたら、さっきまで子供の安全がどうだ、信頼がどーだ言うてたのに
結局、値段になびくのね、この人・・・」とタイヤ屋に思われてしまうのではと!!
いや、待て待て、永く使うものだから今のセコイ考えに負けず、将来を見据えた
投資をするのだ!!
いや、待て待て、その前にさっさと決めないと、金額にびびってるんかな?と
思われるぞ、等と勝手に過呼吸寸前に陥り購入したのでした。
は!、このままではタイヤの話しかしない気がしてきので、一旦置いといて・・・
はいはい、ではでは、材木屋として日々働いていますと当然ですがいろんな木材
に触れます。
たとえば、杉というポピュラーの建築材料はよく触れる樹種の一つです。
こんな感じの木です。
木を丸太から製材機で板にするとこんな表面になり、
こんな機械で表面を削り、ツルっとした手触りに仕上げます。
仕上がり。
丸太から、どんどん姿を変えながら製品になる過程を見ていると、一本一本それぞれに個性があり、
魅力があります。
おなじ杉でもこの木よりも、この木の方が好みに合うなとか、
この木目がたまらんなーとか、人の心に入ってきて感情を揺らすような木に
出会う事もあります。
これを材木屋さんがよく言う「木に惚れる」という感覚に近いと思います。
たくさんの丸太や製品を見ていると、今は必要のない商品や
仕入れに来た目的と違うのに何故か買わずにいられない木に出会い買ってしまう。
こういう木の持つ面白さをもっと気楽に伝えられたらいいなーと、考えたりします。