娘の机のDIY
コロナ禍の影響や、マスク必須の外出スタイルの変化など、世の中の
流れもあったりなかったりで、DIY教室をしばらく開講出来ておらず
タイミングを見て、また開催しようと考えているWOODFAN赤塚です。
木を触る事って、なかなか大変な事なんだけど、やらなければ木に触る
喜びも感じられないなーと最近、改めて感じる事が有りました。
昔、結婚前に嫁さんにパソコンデスクを栃(トチ)の一枚板で作って
プレゼントしたのですが、長年使ってなかったのを「 お勉強の机にする! 」と
ひっぱり出してきて使っていましたが、机の足がグラグラだったらしく、ふと見ると
嫁さんが栃の天板から足に向かって長い釘を脳天打ちしようと金槌を手にぶらぶらさせて
迫ってきました。
私は慌てて「 チョット待って!!! 」と止めに入り、もはや結婚前の淡い思い出まで
叩き潰されようとしている現実に恐れおののき、「 お父さんにまかせて!!!、ちゃんと直すから!!! 」
と会社に机をひったくって持ってきました。
しかし、いざ机の足を作ると言っても実はそんなに簡単ではありません。
デザインはどうするのか、木材は何がいいか、構造はどうするか、など考える事は
色々あり、仕事の合間にとか言ってると、永遠に完成しない気もするので、とにかく
覚悟を決め作り始めました。
何分、限られた機材でやるので、木材を製材し、切る、削る、磨く、などどれもかなり体力を
要します。
娘の事を考えながら、ここは木を削って丸みをつけないと手をケガするかもしれない。
もっと触った時に「 木を触るのって気持ちいいな 」と思わせるには、もっと研磨しないとな。
など、一日汗だくになり、木くずにまみれ一生懸命に作りました。
そうして完成させた机はビシっと自立し、ぐらつきもなくなり、桧の爽やかな甘い香りをさせて
再生しました。
持って帰って娘に渡したら、さぞ感動してくれるかなと、ちょっと期待していましたが、TVの
ポケモンに夢中で見向きしてもらえませんでした。
世の中のお父さんってこういう事多いだろうなと、笑ってしまいましたが、先日、娘だけでなく
息子も変わりばんこに使って勉強しているのを見て、嬉しかったです。
そして苦労して作ったからこそ、「 あーイイ感じだなー 」と机を見る度に満足しています。
自分で作るからこそ、味わえる満足は、確かにあります。プライスレスってやつかな(笑)!