2016-08-05
サーモウッド ロシア赤松
木製外装材で創るデザイン。
木材を使う外装材というとまず杉の焼板があげられるかもしれない。
従来から和風建築の壁材として使われてきた焼板は、杉を原料とし
表面を焼き炭化させることにより木材の細胞を殺し腐りにくくする。
杉の木目が和風のデザインを引き立て、落ち着いた雰囲気を創る。
それゆえ、デザイン的には用途はかなり限られてくる。
最近ではサイディング張りの外壁の住宅が増え、洋風の見た目の家が
多くなったのであまり焼板は見かけなくなった。
ところで、木を外装に使うのはどんなメリットがあるのか。
最近ではヒートアイランド現象が夏の熱帯夜を増加させると言われる。
それは都市の大部分をアスファルトやコンクリートで覆う事により
日射による熱を蓄熱しやすくなっており、夜間の大気中への放熱が
熱帯夜の原因の一つとされている。
木製外装材は熱を蓄積しにくい「熱しやすく冷め易い」材料なので
都市を木製外装材で覆う事により、夜間の大気への熱放出を抑え
ヒートアイランド現象を抑え、地球温暖化の防止に寄与する事が
期待されています。
焼板だけが木製外装材ではありません。
今はサーモウッドという高温熱処理した地球に優しい高耐久木材
があります。